こないだのコミケでコスプレイヤーの皆さんを撮ってきました。当然M9-Pです。
それまではちょこちょこと散歩や出張のついでに使っていた程度でしたが、今回は初めてのM9-Pの本格活動です。それがコスプレ撮影とは…不憫な子(^^;)ぉぃ。まぁでも、道具ですから…。
さて、コミケは3日間あるわけですが、内1日は自分の同人誌を頒布するためにサークルスペースに張り付きになるので撮影していません。都合2日間の撮影です。
まずフルサイズでもコンパクトで取り回しが楽というのはいいですね。当然単焦点ですが、被写体の大きさがほぼ決まっていますし、アップで撮らなければならないといったこだわりもないので、それほど不便ではないです(最近割り切りもできてきたからかもしれませんが)。
単焦点でボケも出しやすく、ポートレート的な写真が非常に撮りやすかったですね。
まぁ今回は思う所あって(?)50mm固定でしたので、まれに広角(集合写真)、望遠(武器を構えたアップ)が欲しいなぁ…というところもありましたけれど。
で、使用したのは1日目はノクトン50mmF1.5、2日目はズミクロン50mmF2(沈胴)。いずれもNDフィルタを装着して、できるだけ開放で撮りました。
経験上、50mm程度であれば、毎度全身にこだわらなければどうにかなる画角と認識していましたし、フルサイズを使っていると50mmが非常に楽しいので、広場も是非…と持ち込んだ次第です。
ただ、厳密な構図作成はしにくいカメラなので、トリミング前提で35〜40mmってのもありかな。今度はノクトンクラッシック40mmF1.4でも挑戦してみようかな?
ともあれ今回、使っていると同じ画角でありながら、やはりまったく違う使い勝手と写りというのを痛感しました。
ノクトンはLマウントながら比較的新しいレンズで、コーティングもしっかりしており、写りが非常にきれいです。露光設定間違い(逆光とか)でアンダーに撮ってしまうこともあるのですが、現像時に暗所を引っ張り上げても意外と何とかなってしまう、レンズの素性の良さとCCDの良さが使いやすいですね。
当然絞り開放のF1.5となると被写界深度が浅く、ピンが合いにくそうなのですが、ピントリングが使いやすく、ばしばしピントが合います。M9-Pのファインダーもしっかりしてるなぁ…と再認識。
どこかのM9使いのブロガーが「M9を持ち出すときはついノクトン50mmF1.5を装着してしまう」と書いていましたが、よくわかりました。
唯一の欠点は鏡胴が大きくて重いことです。撮影するものがあらかじめしっかりわかっている場合には問題にならない大きさですが、ぶらぶらするときにはコンパクトな鏡胴がいいものです。
そういったあたりで気に入っているのがズミクロン50mmF2(沈胴)。初期のズミクロンで沈胴する鏡胴がコンパクトで、鞄への収まりがいいので、ぶらぶら散歩に良さそうです。
ただ、古いだけあってコーティングがなされておらず、逆光時のハレーションはいかんともしがたいところ。フードでカバーしているところもありますが、なかなか…。
そして何より、ピントリングが微調整に合わないということがよく痛感しました。「ツメ」があるので簡単かな?…と思ったのですが、微調整には向かないですね。ノクトンよりも被写界深度は深いはずですが、ノクトン撮影よりもピンを外した写真が多く、ちょっとショック…(^^;)。
絞って使うスナップ向きのレンズかな…ということを痛感しました。
さらに最近、モデル的に沈胴ギミックにより「ゴミが発生しやすい」ということが判明し、CCDを用いるカメラ装着時には沈胴させないように…と技術部(どこ?)の指導もあったりして。CCDにゴミが付着しやすくなり、絞るとそれが顕著に出てしまう…と、先の使い方の不都合も出てしまう…。
うーん、なかなか使いどころが難しい…。まぁ、それでも沈胴させて使用するおいら…ってことになると思いますが。
さて、以上の使用感を鑑みて、やっぱり女の子撮るなら最新のレンズやね、という結論に…(^^;)。まぁシチュエーションを考慮してオールドレンズという手もあるでしょうけれど、基本はあくまで解像度が高く、ハレーションを起こさない最新レンズ…ってところでしょうか。
そうなるとノクトン50mmF1.5で十分…と思うのですが、なにぶんデカくて重い。勿論Lマウントレンズですから一眼レフのレンズに比べれば段違いに軽くてコンパクトなので、今日は女の子を撮るぞ、予定も立ててる…ってケースでは不便もないですが、やはりこう、フットワークが必要とか、他にも使用したいとなると、もっとコンパクトで軽いレンズが欲しくなってしまいます。
…ので、ズミルックス50mmF1.4とかね(^^;)。ただ、かなり高額なレンズ。おいそれとは手が出せません。
ただ、うっかりライカ銀座店で少しいじらせてもらいました。さすがは最新レンズ。開放でもピンがあったときの解像度は尋常じゃありません。まぁ、大きくプリントしないと違いが明確にはならないでしょうけれど、それでも魅力(^^;)あまりプリントしないクチ>をれ
んで、被写界深度が恐ろしく浅く、ちょっと距離がズレるともうボケる。ちょっと斜になったポスターを撮ってみましたが、中心の文字が読めても周りの文字がボケて読めない浅さっぷり。すげぇ。でも狙ったところにピンが来るんだよなぁ…。すげぇ。
それでフードをつけたズマリット35mmF2.5と同じ大きさ、フード収納式というんだから恐れ入る。やー、わくわく。
ただ、ここで再度考え直してみました。考えてみると私、ノクトン・クラッシック40mmF1.4というのも所有していましたな。開放値同じやん。で、40mmと少し広い。50mmと想定して構図を作っておくと(ファインダー内のフレームはデフォルトで50mmが設定される)、余裕のある記録をされる…と考えられる。視野差でうっかり切りたくないところが切れてしまうこともあるので、ある意味ちょうど良いかな…と。
とはいえ、開放時のピンがあったところの繊細さはズミルックスにはかなわない。まぁ、クラシックな写りが信条のノクトン・クラッシックなので、それは性格なんだからしょうがない。ただ、ボケているわけではなく柔らかく写るということで、それはそれで一つの写し方。
んー、頑張ってズミクロンを手に入れるか、ノクトン・クラッシックを使いこなすか…。まぁまずはM9-Pでのノクトン・クラッシックの写りを確認しないと始まらないか。
一度このレンズでイベントとかにでかけ、ばしばし撮ってみたいところですな。コミケ以外のコスプレイベントってあまり行かないからどうしたもんかと迷ってしまうけれど(^^;)他を写せよ。
#あ、肝心の写真は、ちょっと忙しくて編集に手がかからないので、また後日ということで…。