キャノン
レンジファインダーといえば広角系が一般的、ちょっと標準で楽しむか…といった感じで、望遠系のレンズはあまり多用されないような印象があります。実際、構造上正確なフレーミングが難しいことを考えれば、あまり望遠に向かないカメラかもしれません。
しかし、それはそれであえて使うと味があるんでない?…と思うところもあり、何気なく新宿をうろついている時にたまたま見かけたどでかいレンズ。見るとフードも付いている状態の良さに惹かれてしまいました。(後で、キャノン系のレンズは有楽町の方が充実してると知って、愕然としましたが(^^;))
確認すれば、鏡胴内には多少ゴミの散在が見受けられますが、写りには影響しないレベルに思えましたし、値段も比較的安い。手持ちのユニバーサルファインダーと同じメーカーと言うことで相性も良さそうということで、そのまま購入してしまいました。
ただ、検品した時から感じていましたが、金属製の鏡胴はかなり重いです。重さは量っていませんが、どこかのページには600g以上と書いてあったと思います。0.5kgを超える鏡胴…って…。
しかし、それに加えてのクロームメッキの輝きで、かなりの存在感です。フードも同一の質感で、しかも長さも結構長い。
総じての長さがたいしたもので、R-D1に装着し、同じキヤノン製のターレット式でもあるユニバーサルファインダーを装着すると、「誰を撃つの?」と言わんばかりの迫力が出ます。カラーヘリアー75mmでも言われますので、こちらはさらに迫力ある「バズーカ」というところでしょうか(by水曜どうでしょう(^^;))。
しかしその写りは反して繊細で、大口径レンズを装備しているだけのことはあります。ヌケもよく、爽快な感じを出したいときには頼りになるヤツです。
ただ、その明るいレンズだけのことはあり、開放側では被写界深度がかなり浅くなり、加えてどーも後ピン傾向と思われる挙動。ちょっと扱いづらいですねぇ…。30m以上無限遠未満の距離が苦手…といったところでしょうか。
一度距離計でピンを合わせ、ヘリコイドを少しひねって少し戻してやるとちょうどいいかもしれません。実際そういう撮影もしてみたり(^^;)。
しかし特に被写界深度の表現を必要としないときは絞ってしまえば、クリアな画像を簡単に撮れるわけでもありまして、そこらへんは使い方次第…ということでしょうか。
むしろネックはその重さで、R-D1に装着して歩き回ると、本体のマウント部分がはがれ落ちないか不安になってしまい、気がつけば鏡胴をわしづかんでそれにR-D1を乗せているような持ち方になってしまったり。
装着しないまでも、ある日、その重い鏡胴をいくつかのレンズとR-D1と一緒にウェストポーチに入れて半日ほど歩き回ったら、翌日腰痛に見舞われてしまいました。
ちと撮影シーン…というか、その移動に際し負担がかかるようなら、どんなに必要性があってもこれはエントリしないようにしよう…と心に誓ったり…(^^;)。
でも、ポートレートなどには威力を発揮しそうな気がするんだよなぁ…(なかなか機会無いけれど)。
撮影サンプル(R-D1使用):
ちなみに、M8を使用すると、ピントがばしばし合うので、レンズ自体がどうこうということではないようです。R-D1の距離計精度の限界を超えているんだろうなぁ…。
筐体の頑丈さも、M8の方ががっしりきている感じがしますね。うーん…。
あと、M8だと内蔵フレームの75mmでフレーミングしています。それでもまだ狭い位なのですが。まぁ内蔵フレームだけで済んでしまうので、それでいいかなぁ…と。
明るい開放値でボケを活かした写真を狙ったり、絞ってシャープな画作りをしたり、これはこれでなかなか面白い写真を作れそうです。
…あと少し軽くなってくれればなぁ(^^;)まぁ手ぶれ防止用と思えなくもないか…。
撮影サンプル(M8使用):
ちなみに望遠だけに変形カムです。装・脱着時には注意が必要です。
コメント